Noa Noa ポール・ゴーギャン
Noa Noa とは「かぐわしい香り」という様な意味のタヒチ語である。
ゴーギャンの作品の多くがタヒチの影響を強く受けていることは
有名である。
ゴーギャンがヨーロッパ生活に見切りをつけてフランス領の
タヒチへ辿り着いたのは、1891年のことである。
タヒチには、欧州の影がところどころで見受けられ、当初は
失望するが、次第に魅了されていく。
ゴーギャンはタヒチでテウラという女性と結婚する。
紹介で出会ったその日に結婚を決めてしまったのだ。
あまりにもすんなりと結婚してしまったので驚いた。
このタヒチ滞在記は、ゴーギャンの日々の生活と現地にまつわる
神話からなっている。そして、随所にゴーギャンの作品が挿入されている。
タヒチで2年の歳を重ねたゴーギャンは、家族の事情にて帰国する。
−さらば、親切な土地、甘美な土地、自由と美の祖国よ!
私は2歳の歳を重ね、20年若返り、来たときよりもさらに野蛮に、
だがさらに教養を積んで、出発する−