マダム・エドワルダ ジョルジュ・バタイユ

マダム・エドワルダ−バタイユ小説の最高傑作と言われている。

これについては、コメントを控えようと思う。
とても短い小説なので、実際に読んでみて欲しい。
バタイユはほとんど読んでいないが、最高傑作と言われても
おかしくない作品と思われた。

その他に、小説が2編、死者と眼球譚が、論文と講演集も収められている。
全体を通して言える事は、バタイユにとってエロスとタナトス(死)はセットであると言うこと。

眼球譚は梅毒で盲目の父の影響を受けて書いた処女作である。
バタイユは幼少時は父に懐いていたが、そのうちに嫌悪感を抱き、
ついに戦時中に父を置き去りにしてしまう。
その後もバタイユは矛盾する行動を取る。敬虔なキリスト教徒が棄教して無神論者となったり。。。

バタイユは“神が不在の宗教”の創製にむかって、「無頭人」(アセファル)という秘密結社をつくったという。このアセファルには画家の岡本太郎も出入りしていたものとその著書から推測される。


おれ自身も、そしてこれら何百万の人間も、おれたちの目覚めには
意味があるのか?−マダム・エドワルダより−