われ笑う、ゆえにわれあり 土屋賢二 

この本は娯楽本である。
よって公共の場で読むことはお勧めしない。
なぜなら、ぷっと吹き出してしまうからである。

作者は御茶の水大学の哲学科の教授である。
ゆえに、哲学っぽい内容ではあるが、その屁理屈が笑える。
特に餃子の話は面白い。
また、タバコを吸ったら肺癌になるかどうかに数学的帰納法
用いて、「ゆえに肺癌にはならない」とするナンセンスさが
たまらない。

最近の土屋賢二の本は、文章は巧くなったがあまり笑えなく
なってしまった。土屋本を読むなら初期のものをお勧めする。