人間の条件 ハンナアレント

ハンナ・アレントとはユダヤ人の女流哲学家である。
ナチスによる迫害を逃れるため、フランスに亡命、その後
アメリカへ亡命している。

社会には生活があり、その生活はポリス(都市)とオイコス(家庭)から成り立つ。ポリスからはポリティクス(政治)が、オイコスからエコノミー(経済)が派生した。

彼女は人間の生活を観照的生活と活動的生活に分けている。
活動的生活はさらに「活動」「仕事」「労働」の3つに分ける
ことができるとしている。これは、マルクスに影響を受けている。
そして、「活動」「仕事」「労働」の元となる「思考」を原点に
戻すことが「人間の条件」ではないかと主張している。

ただ、全体としてあまり斬新さに欠ける点が残念なところである。